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英国の経済誌『エコノミスト』の姉妹組織『エコノミスト・インテリジェンス・ユニット（EIU）』が世界173都市を対象に、安定性・医療・文化と環境・教育・インフラの各項目を評価し、毎年ランキング形式で公表する「世界住みやすさ指数」。
その2025年版が6月17日に発表され、過去3年連続で1位だったオーストリアの首都ウィーンが2位に後退し、デンマークの首都コペンハーゲンがトップの座を獲得。日本では、大阪が2024年から順位を2つ上げて7位に浮上し、唯一トップ10入りを果たしました。
世界ランキング
同ランキングは以下の通り。
1位 コペンハーゲン（デンマーク） 98.0点
2位 ウィーン（オーストリア） 97.1点
2位 チューリッヒ（スイス） 97.1点
4位 メルボルン（オーストラリア） 97.0点
5位 ジュネーブ（スイス） 96.8点
6位 シドニー（オーストラリア） 96.6点
7位 大阪（日本） 96.0点
7位 オークランド（ニュージーランド） 96.0点
9位 アデレード（オーストラリア） 95.9点
10位 バンクーバー（カナダ） 95.8点
万博の影響もあってアップデートされた大阪
コロナ禍前よりもインバウンド需要が高まっているだけでなく、2025年4月からは世界中の最先端技術や伝統・文化などに触れられる「大阪・関西万博」が大阪市此花区で開催されていることで、外国人観光客の来日もさらに加速しています。
また、梅田にあるJR大阪駅直結の一等地 “うめきた”に、大規模な都市公園や商業施設、オフィスやホテル、マンションなどの機能を備えた複合タワービルなどで形成されるグラングリーン大阪が誕生。このビッグプロジェクトで梅田周辺はより豊かで洗練され、関西国際空港や新大阪駅とつながる新駅も整備されるなど、日本有数の都市機能を備えてます。
治安の良さということもあり、万博の開催に合わせて先進的なインフラが整備され、生活環境の質を著しく高めていることも高ポイントにつながっています。
次なる関心事は“ヒガシ”の台頭
関西国際空港から鉄道で直結し、大阪らしさを満喫できる難波を中心とするミナミ、ビジネスの拠点やトレンドの発信地である梅田を中心とするキタを軸に発展を続けている大阪。
今後はミナミやキタに次ぐ勢力として、新駅や大規模アリーナの整備などを絡めたビッグプロジェクトが動き出している森之宮、駅前開発で国際都市拠点化を目指す京橋などから成る“ヒガシ”の台頭も大いに期待されています。
まとめ
「ヒガシ」再開発は、数年単位では終わらない長期スパンの大型プロジェクト。2025年の大阪公立大学の森之宮キャンパス開設を皮切りに、2028年の新駅設置、2030年代の京橋・OBP再整備、2050年代の京橋駅地下化まで、段階的な開発が予定されています。
一体感に乏しく、空白地帯が目立っていたこのエリアがこれからどう変貌を遂げるのか。大阪の未来を担うヒガシの動向に、今後も目が離せません。
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